歯周病とは、歯の周りに炎症がおこってしまう病気です。
歯周病は、最初は自覚症状こそ無いものの、病状が悪化するにつれて「食べ物が噛みにくい」「歯茎が腫れた」「口臭が出る」などのトラブルが発生してきます。
さらに、「脳梗塞」「心筋梗塞」「糖尿病」「誤嚥性肺炎」「認知症」「低体重児出産」などの発症・悪化に繋がることもり、全身の病気に関わってきてしまうのです。
インプラントをしている方は、毎食後の歯磨きや定期メンテナンスを怠ると、歯周病になる事があると言われています。
放っておくと、いずれ大切な歯を失ってしまう原因になる歯周病。
その原因は、お口の中に生息する「歯周病菌」の感染によって引き起こされています。
歯周病菌はいくつか種類があり、その数は数十種類に及びます。
この菌を、歯周病に関連が深い順に6つのグループに分けた場合、頂点の赤色グループ(レッドコンプレックス)が、特に病原性が高いことで知られています。
3種の内、P.g.菌(ポルフィロモナスジンジバリス)は、歯周病菌のボス格で、病原性が高いため、特に全身の病気と関連が深い菌です。
重度の動脈瘤から、P.g.菌を含む歯周病が高確率で検出されたり、アルツハイマー型認知症の方の脳内からP.g.菌の毒素が検出されています。
歯を失う一番の理由は、「歯周病」です。予防歯科でも、歯周病リスクを回避することが重要とされています。
原因となる歯周病菌の親玉、P.g.菌を測定するために、当院では、「orcoa」という、院内でPCR検査ができる装置を導入しています。
感度が高いことが特徴で、少しでも菌がいれば検出する事が出来ます。
※口腔細菌検出装置orcoaでは新型コロナウイルス(COVID-19)を検査することはできません。
45分程で検査が完了するため、その日のうちに結果が分かります。
また、ご自宅でもインターネット上でいつでも結果を見ることができます。
治療に対する意識が高い時に、セルフケアの指導や次回以降の治療内容のご説明も出来るので、通院の必要性をより深くご理解いただけます。